審美歯科 E-MAX
2018年5月6日 (日)
「E-MAX」について
二ケイ酸リチウム
ガラスセラミックス
Lithium disilicate
「E-MAX」という名称は、イボクラービバデント社の商品名です。
40~50%の粒子(リューサイト、二ケイ酸リチウム等の高強度の粒子)を
含んだガラス(強化ガラスセラミック)を1000℃超の高温で溶解させ、
歯の詰め物やかぶせ物として成形された鋳型に流し込んで作ります。
二ケイ酸リチウムガラスセラミックスのインゴットを加圧形成して作ります。
具体的には、
加熱軟化したE-MAXを鋳型に流し込んだ後に、
加圧しながら焼成する加圧成形法で製作します。
二ケイ酸リチウムの結晶を含むセラミックインゴットを
高温で鋳造して製作した補綴物やフレームは適合性が良く、
適度な透明感があるため、審美的ですが、
支台歯の色を透過してしまうため注意が必要です。
ジルコニアに比べ強度は劣りますが、支台歯の色調を活かすことができます。
また、透明度の異なるインゴットがあり、支台歯の色調に対応しています。
ただし、メタルコア、または歯頸部がかなり暗い歯質が残っている場合は、
透けて地色が出てしまうため、ジルコニアを推奨します。
インゴット:
製錬された金属を圧延などの加工や再溶解に適するような大きさ、形状とした鋳塊。
金、銀では延べ棒といいます。
製錬:
鉱石などから目的とする金属を取り出し地金とすること。
リューサイト:
極度に負荷のかかる大臼歯の使用に耐えられるよう、
強度の向上が目指されました。
さらにニケイ酸リチウムが強化粒子として採用され、
より強度が上昇しました。
《E-MAX:右下5番6番》
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