小児矯正 【 固定式装置 】③
2017年11月30日 (木)
小児矯正歯科
【 固定式装置 】③
前号の続きです。
それぞれの症例に対する、
(Fix L.A)の
「 装着目的 」について、
御説明させて頂きます。
【症例①】
下顎の萌出歯は、
全て永久歯であります。
これまでの経緯としては、
下顎前歯部の永久歯による
重度の叢生(Crowding)
を
拡大装置(Rapid expansion)
にて解消後、
保定装置として使用しております。
具体的には、
下顎歯列の
おおよその永久歯列整列が完成したので、
その整列がこれから崩れないように、
保定装置を装着しております。
【症例②】
下顎の萌出歯は、
まだ、
左右乳前臼歯:計6本が残存しております。
これまでの経緯としては、
【症例①】
と同じになりますが、
具体的には、
下顎歯列について、
まだこれから交換する
『 6本の永久歯の萌出スペース 』
に対して、
乳永久歯交換よる
『 スペースの崩壊を防止 』
し、
さらに、
そのスペースを
『 交換直後も確保 』
するために、
保定装置を装着しております。
上述のように、
同年齢の患者様に同種類の
【 固定式装置 】である、
Fix Lingual Arch
(Fix L.A)
装置を装着しておりますが、
その
「 装着目的 」は
全く異なります。
言い換えれば、
『非常に汎用性と確実性の高い装置』
であると、
言えると思います。
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