成人矯正　ＰＡＲＴ２

2017年11月23日 (木)

成人矯正歯科
ＰＡＲＴ２
【　保定装置　】

 

 

前号からの続きです。

 

 

保定装置とは、
成人矯正治療終了後、
「動かした歯」や「歯並び」
が、
「治療前の歯の位置や歯並び」
に
戻らないよう、
（後戻り）に保定（固定）する
矯正装置を言います。

 

 

成人矯正治療終了後には、

『後戻りは全くないほうがよい！！』

に
決まっているのですが、
日常の成人矯正歯科臨床では、
『後戻りが全くない！！』
という症例は、

 

『皆無に近い！！』

 

と、
考えております。

 

 

理由としては、
前号で御説明させて頂きましたように、

保定装置の使用期間は原則、
歯を動かす治療
（動的治療）
をしていた期間
（動的治療期間）
と
同じ期間
（この期間を静的治療期間と言います）
必要ですが、
なかなかそこまで、
『しっかり保定装置を使用』
して頂ける患者様が
「いらっしゃらないこと」
が挙げられます。

 

 

さらなる理由としては、
保定装置を長期間使用して頂いていても、

『寸分も狂わない歯並び・噛み合わせ』

の
状態を維持するのは、

 

 

『　“困難”　』です。

 

 

その理由は当たりですが、
生きているお口を
毎日、
使用するから・・・
人間は生きている動物であり、
『死んでいる物』ではないからです。

それらの様な臨床的事情が御座いますが、

 

 

『後戻りがないほうがよい！！』

 

 

に

決まっていますので、

 

 

当院では、

 

 

『“　保定装置を二重に装着する保定方法　”』

 

を
採用しています。

 

 

まず一重目に、
上下前歯部の各歯牙の裏面
（口蓋側＆舌側）に固定式装置
（　Ｆｉｘ　ｒｅｔａｉｎｅｒ　）
を装着し、

 

 

二重目としまして、
上下顎歯列弓に可撤式装置
(　Ｃｌｅａｒ　ｒｅｔａｉｎｅｒ　）を
『　就寝時に装着する　』

することによる

 

 

『“　二重保定装置法　”』

 

 

を

実施しております。

 

 

この保定方法により、
『後戻り！！』

についての不安は、

““　解消””

されております。

 

上写真
Ｆｉｘ　ｒｅｔａｉｎｅｒ

上顎前歯部：口蓋側面

 

下顎前歯部：舌側面

 

 

 

 

 

下写真
Ｃｌｅａｒ　ｒｅｔａｉｎｅｒ

上顎用装着前

 

 

上顎装着時写真

(上顎前歯部にＦｉｘ　ｒｅｔａｉｎｅｒ装着済)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

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