衛生士へのよくある質問 PART5
2017年9月3日 (日)
衛生士へのよくある質問 PART5
【 御確認 】
あくまで以下内容文での
『年齢表示&数字表示』に
ついては、
““ 参考表現“”として
使用している事を、
御了承下さい。
【質問4】
“舌小帯の付着異常”
は
どうすればよいですか?
【お答え】
舌小帯(ぜつしょうたい〉とは、
舌先の裏側と
下の前歯付近の歯肉を結ぶ、
帯(オビ)をいいます。
この帯が短いことによって起こる
症状名を
舌小帯短縮症
(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)と
言います。
症状としては、
①
発音時の語尾(舌足らず)が不明瞭になる
②
反対咬合(受け口)を誘導する
③
上の歯の歯列不正を起こす
がありますが、
歯科臨床で問題になるのは、
②③となっており、
さらに②の場合については、
『 舌小帯の切除 』を
検討します。
『舌小帯切除後』には、
そのままにしておくと、
切除前よりも、
「舌の可動範囲が狭くなってしまう」
事を防止するため、
さらに、
切除時よりも舌が
「しっかり運動出来る」
ようにするため
「舌運動のトレーニング表」を
お渡しして、
御自宅での訓練を
御願いしております。
特に、
②・③の状態において、
『 矯正診療 』をはじめる時には、
『 舌小帯切除 』が
診療予定内容に組み込まれます。
理由は、
舌小帯が短いために、
下の前歯の後ろから、
常にその前歯を(無意識に)
矯正診療中でも押してしまうために、
反対咬合(受け口)の治療改善を
妨げる原因となること。
さらにその舌小帯が
矯正診療後に前歯を押してしまう事による、
「 後戻り 」を
発生させる可能性があること。
であります。
矯正診療は、
小児・成人・
インビザラインでも、
「高額な診療費用と長期に渡る診療期間」
と
なるため、
診療結果に「悪影響を及ぼすと考えられる原因」
についての対応が必須です。
舌小帯は、
矯正診療では,
「重要な確認項目」と
なっております。
カテゴリー : 歯科衛生士