審美入れ歯の特徴
- 金属を使用しないので、従来の入れ歯と比べて目立たない
- 従来の入れ歯に比べて歯肉になじむため、食事が楽しくなる。
- 話す時に違和感が無くなる
- 柔軟性のある素材なので、壊れにくく、また傷もつきにくい
自然な美しさのフレキシブルデンチャー
歯がなくなると、同時に歯を支えていた歯槽骨も役目を終えるため、なくなっていきます。
入れ歯はこのなくなった骨と歯を同時に修復するという審美治療です。お口は他人からよく見られる部位でもあるため、できるたけ自然な見た目の方がストレスのないコミュニケーションが可能となり、ひいては生活の質の向上にもなります。
目立つ金具のない、自然な見た目の入れ歯、フレキシブルデンチャーは金属よりも軽く、素材がしなやかですので気持ちよくお口に装着できます。保険の入れ歯よりも良い入れ歯をお探しの方には、フレキシブルデンチャーをぜひお薦めします。
A様【女性:現在67歳】
自費入れ歯装着日
平成19年2月(当時55歳)
自費入れ歯を選択された経緯
A様は40歳代で既に、右上の奥歯1本、左上の奥歯2本を失ってしまっていたそうです。 その当時、通院しておりました歯科医院での治療がとても怖くて、抜歯後は
入れ歯を作らず、放置していらっしゃいました。
約1年後、別の歯科医院にて保険の入れ歯を作ってもらいましたが、装着時の違和感・異物感がとても大きく、さらに笑ったときに入れ歯のバネが相手に見えてしまうため、外出時には入れ歯を使用しなかったと言います。
しかしある日、珍しく自宅で入れ歯を使っておせんべいを食べたところ、入れ歯が真っ二つに破損してしまいました。そのまま入れ歯は修理せず、右側の歯だけで食べるようにしていました。
6か月が過ぎたときに、遂に右側の歯に大きな負担が生じたために、右上3本の奥歯が噛めない状態になってしまいました。当院の患者様であるご近所の方のご紹介で、決死の覚悟のうえ、来院されました。
その際に、右上3本・左上2本を抜歯後、当院にて自費入れ歯治療を行いました。治療後もメンテナンスに欠かさずお越しいただき、しっかり美味しく食べておられます。
自費入れ歯の成功ポイント
- もともとお口の中が敏感なタイプである(嘔吐反射が強い)
- 口蓋隆起(こうがいりゅうき)・下顎隆起(かがくりゅうき)がある
- バネの無い入れ歯を使用して、審美性を向上させ、外出時でも使用できるようにしました。
上顎(うわあご)を完全に覆う保険の入れ歯では、耐えがたい違和感・異物感が発生してしまうとのことでした。しかし、自費診療の入れ歯では、食べ物の味を感じる上顎を覆わないため、美味しく食べられたこと。また、発音時に舌が直接的に上顎に当たるため、入れ歯特有の語尾のはっきりしない発音がなく、良かったとのお声を頂戴しました。
口蓋隆起・下顎隆起があったため、日常的に
とても強い食いしばり・噛みしめがあると予想しました。自費入れ歯装着当時は、登山が一番の趣味であった事を踏まえ、入れ歯本体部分に金属を使用し、非常に大きい咬合力に耐えられる物理的強度をもたせました。さらに金属を使用したことで、自費入れ歯の厚さを薄くして、違和感・異物感の軽減を図りました。
総括
患者様の治療希望・ご要望を伺い、それらを解決するためのゴールを設定することが大事です。そして、診療にあたり「どうしてこのような上顎左右8本の歯を喪失してしまう状況となってしまったのか」をしっかり振り返り、検討していきます。
口腔内の分析はもちろんのこと、患者様の現在に至る治療の経緯までも今回の治療内容に反映することが出来ました。これがA様が自費入れ歯を快適にお使いいただけている理由であると確信しております。
費用総額
金属床義歯(入れ歯本体に金属を使用したタイプの入れ歯) | 350,000円 |
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フレキシブル床義歯(バネの無いタイプの入れ歯) | 200,000円 |
合計(消費税込み) | 550,000円 |
※平成19年2月時点での金額であり、現在適応の費用ではありません。